ブログの起承転結は読み手にとって非効率なので、結論ファーストで書いたほうがいいと思う

プログラミング#ブログ記事の書き方
suin
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2015年10月11日 投稿
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時間に追われる人が多い現代、読者は貴重な時間を割いて、ネット上に1日あたり200万件ほど公開されるブログ記事の中から、数えられる程度の記事をピックアップして読んでいます。
読者は限られた時間に、できるだけ多くの記事に触れようとします。
特に、実践的な情報を提供したいと考えている記事では、結論が最初に書かれた記事のほうが情報伝達効率の高く読者にやさしいものになると思います。

起承転結は物語の構成パターン

小中学校の国語や高校の現代文の授業を思い起こしてください。
「起承転結」という文章構成パターンを良いものと教わったことはありませんか?
国語は日本語の授業というより「文学」的な側面が強いと思います。
夏目漱石や宮沢賢治の作品を読み解くのが中心なのはこのためです。
起承転結は、物語を面白く書くための構成パターンです。

  • 起: 登場人物や世界観を設定。
  • 承: キャラや世界観を緩やかに育てていく。
  • 転: 追加で新事実発覚!どんでん返し!急展開!
  • 結: ↑で発散した物語を謎解きしたり、結末を見せて物語収束。

序盤3分でコナンの真犯人が暴かれたり、デスノート1話目でキャラもよく分かってないのに夜神月が死んでしまったりしたら、物語としての楽しみが何もありませんよね。
物語は登場人物に感情移入していく過程が大事なので、結論に至るまで読者が時間をかけないといけないような構成になるわけです。

ブログ記事では結論→具体化の流れで書く

一方、実用的なブログ記事の構成としては、起承転結はアンチパターンです。実用書では感情移入の過程が必要ないからです。代わりに、結論を最初に書き、その後に理由・ストーリー・体験談・具体的な方法など、結論を補足する情報を書いていきます

例えば、ランディングページの作り方の記事だったら、次のような構成になります。

  • 結論: ランディングページはデザインより伝えたい内容を先に考えるべし!
  • 理由1: デザインは変わりやすいから。
  • 理由2: 内容が変わるとデザインも変更しないといけないから。
  • 体験: デザイナに何度も大変更をお願いして困らせた。
  • 方法: ブレストする。アウトラインを書く。文章にしてみる。その後デザインを考える。

メリット

結論を先に言うと、読者が時間を効率的に使うことができます。方法や理由など一部だけ学びたければ、そのセクションだけ読めばいいし、既に結論に共感をしている人なら、それ以降を全く読まずにSNSで共有してくれたりします。こうして、ひとつの記事の時間が短縮できると、関連の記事を見に行って、もっと多くあなたの記事を読むチャンスが生まれます。

まとめ

  • みんな時間がないので、伝達効率の高い文章が必要。
  • 起承転結は時間をかけて読む物語の構成パータンで、ブログには向いていない。
  • ブログでは結論→具体化の流れで書くと、伝達効率が高い。