プロダクト開発の「やること」リストはTrelloで順序立てておくとうまくいく

すごい開発チーム育成ハンドブック
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2017年4月18日 投稿

プロダクト開発でやろうとしていることの一覧を「プロダクトバックログ」言う。プロダクトバックログがプロダクトオーナーと開発チームで共有されていないと、何をどの順で作っていったら良いのかの共通認識がチームで持てず、往々にして仕事の進捗が停滞する。

解決策

プロダクトバックログの整理は、Trelloを使って行うと良い。プロダクトバックログを作るためのツールは多々あるが、まずはこれを使うことをお薦めする。Trelloはいわゆる「プロジェクトカンバン」で、視覚的にバックログを把握できるというのが利点だ。バックログをオンラインで共同編集できて、しかも無償だから費用もかからない。

Trelloで作ったプロダクトバックログをチームメンバー間で共有しておけば、各メンバーは作業をするに当って何を実施したらよいか迷わないで済む。上から順番に片付けて行けば良いからだ。何をやるべきかが明確になり、日々の仕事が滞りなく進める手助けになる。

解決策の実施手順

  1. Trelloにプロダクト用のボードを作る
  2. 「プロダクトバックログ」というリストを作る
  3. プロダクトバックログリストにそのプロダクトでの「やること」を追加していきます
  4. プロダクトバックログの「やること」を見直す
  5. ボードをチームメンバーに共有する

ステップ1: Trelloにプロダクト用のボードを作る

プロダクトの名称を付けたボードを作成する。プロダクトの名称が決っていなければ仮の名前でも構わない。

ステップ2: 「プロダクトバックログ」というリストを作る

作ったボードに、「プロダクトバックログ」という名前を付けたリストを追加する。

ステップ3: プロダクトバックログリストにそのプロダクトでの「やること」を追加

「やること」は、機能、タスク、ユーザストーリーなど様々に考えられるが、おすすめの方法は__その「やること」が達成されたらユーザに価値を提供する基準で考える__と、ちょうどいい粒度になる。ちょうどいいというのは、プロダクトオーナーにとっては詳細すぎず、開発者にとっては抽象的すぎないという意味だ。

「やること」はTrelloのカードとして追加していく。カードの名付けで私がよくやるのは「◯◯が◯◯できる」というフレーズで書いていく方法だ。例えば、「ユーザはアドレス帳に友人を登録できる」「出品者は商品を追加できる」「生徒はクラスメイトの投稿にいいね!を送れる」といったふうにする。こういう表現は、誰がどういう価値を享受できるか際立たせてくれる。

順序立てはこの次に行うので、追加するときは順番は気にせずサクサク入れていく。

trello.png (78.0 kB)

ステップ4: プロダクトバックログの「やること」を見直す

追加したプロダクトバックログを見直して、優先順を決める。この見直しではそこまで重要じゃなかったり、「あったほうがいい」程度のものはリストから消すかドラッグアンドドロップでリストの下に移動する。

とても大事なことが一つ。チームには**「プロダクトバックログ上のほうからこなしていく」というルールを周知しておく**。こうしておくと、その後のタスク管理にまつわるコミュニケーションをぐっと減らせるからだ。「次何をしたらいいですか?」という質問を、開発者はしなくて良くなるし、プロダクトオーナーは聞かなくて良くなる。

ステップ5: ボードをチームメンバーに共有する

この作ったボードをチームメンバー全員に共有して見てもらいフィードバックをもらう。よいフィードバックがあればプロダクトバックログをどんどん変更していく。

Trello導入後の手入れ

ボードを週1回見直す

作ったボードはそのままだとすぐに古くなってしまう。最低でも週1回は、現状の状態を反映しプロダクトバックログを最新の状態に保つようにする。