Keep,Problem,TryにGoodちょい足しでスクラムの明るさ格段UP!

プロマネ#スクラム#KPT#スプリント振り返り
suin
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2015年10月20日 投稿

こんにちは、スクラムマスターやってるsuinです!

スクラムのスプリントサイクルの最後の活動といえば「スプリントの振り返り(Sprint Retrospective)」ですね。

スプリントの振り返りでは、スプリントを省みてプロセス改善するというのは、reoringがスプリントレビューとスプリント振り返りの違いとは?などで説明してきました。

今日は、この振り返りを明るくするライフハックを紹介します。

KPTで振り返るのはいい

振り返りでよく使われるフレームワークに、KPTというものがあります。
Keep, Problem, Tryの頭文字をとったもので、
Keep「今後も続ける良い活動」、Problem「解決したい課題」、Try「改善すること」を考えるフレームワークです。

スクラムマスターが開発チームに

「今回の課題はなんですかー?」

「次のスプリントも続けることは何ですか?」

「改善のために取り組みたいことは何ですか?」

などなどと質問を投げかけ、全員にポストイットで発表してもらい、知恵を集約していきます。

よくあるKPTの進め方だと、Problemから入って、その解決策をTryにする。
次のスプリント振り返りで、うまくいったTryはKeepに入れるということをします。

これはこれでいいフレームワークではないでしょうか。

いきなりProblemって暗くなイカ?

ところで、よく考えてみると、いきなりProblemから入るって、暗くならないですか?
Problemは、ネガティブな出来ごとが多いのですし、特に重大な課題が上がってくると、いきなり気が重くなってしまいます。

スクラムマスター「今回のProblem、出していきましょう!」

メンバA「サーバが落ちまくる (´・ω・`)」

メンバB「テスト書いたけどバグがあった (*´Д`)=3」

メンバC「PHPが辛い (lll-ω-)ズーン」

もちらん、言いにくい問題や重大な課題を発表できるチームはとてもいいチームです。
ですが、ネガティブなムードで会議をしたい人はいませんよね。

最初にGoodを聞けば、笑顔で始められる

振り返りをポジティブな気持ちで始めるのは、実はとても簡単です。
KPTにGoodを加えて、Goodから始めるだけです。

Goodは「良かったこと」「うまくいったこと」をみんなに発表してもらいます。

スクラムマスター「Good、挙げていきましょう!良かったこと、うまくいったこと!」

メンバA「リリース出来た!」

メンバB「ユーザがTwitterでUI使いやすくなったって言ってた!」

メンバC「人工知能勉強会、開催できた!」

Goodを発表してもらうときに意外にもポイントなのは、
発表ごとに「いいねっ!」「いいですね!」「おー!」など、ポジティブなリアクションを大げさに取ることです。

メンバA「リリース出来た!」

メンバB「いいねっ!」

メンバC「おー!やったね!」

スクラムマスター「さすが!」

こったリアクションをする必要は一切ありません。
誰かがGoodを発表したら、条件反射のように、大げさに「いいねっ!」と言いましょう(笑)
「形式的だな」と思われそうですが、それだけで、場の雰囲気はぐっとポジティブになります。
実際やってみるとわかります。

ポジティブになることでクリエイティブになりやすい

ポジティブな雰囲気を一度作れてしまえば、残りのProblemもリラックスして向かい合えるようになります。

振り返り後半でProblemを解決するために、アイディアをブレストしたりしますが、
ポジティブでリラックスした状態だと、思いがけない妙案が出やすくなったります。

Goodを最初に考えるのは、結果的にチーム全体の生産性が高くなるメリットがあるというわけです。

おわり

KPTに限らず、
スプリント振り返りの雰囲気が良くないなと感じたら、「最初にGoodを聞く」というのを試してみてはいかがでしょうか?

きっと今より、100万ルクスくらい明るくなるはずです!